われ、走らんとす。

マラソンなる長距離走にて3時間を切るための話など書き綴るなり。

膝窩筋痛のリハビリ

2017/11から右膝の膝窩筋痛に苦しんでいます。膝窩筋とは膝の裏側の筋肉で、

ハムストリングス(半腱様筋、半膜様筋、大腿二頭筋の総称)の補助的な役割を果たしていて、主に膝関節の屈曲とわずかに膝関節の内旋に関与します。」

※引用 https://muscle-guide.info/popliteus.html

 

 

原因は走りすぎでした。2017/10のシカゴマラソンに出るため、8〜9月に過去最高の月間250kmを走破。しかも9月は毎週ヤッソ800でスピード練習で追い込んでいました。シカゴマラソンまではペースを落として、疲労抜きしたつもりでしたが、やはり完全には抜けていなかったようで、本番では30km地点で両脚を攣り、それでも無理して走ってしまったため、左膝の 腸脛靭帯炎 を発症。そう、この時点では膝窩筋痛は発症してませんでした。

 

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NRC Shake out runで2.5mileのjog。ミシガン湖のランニングコースを北上してリンカーンパークへ。ゲストは女子マラソン世界記録保持者のポーラ・ラドクリフ!Had an amazing memory before the race day!! We ran along Lake Michigan running course w/ Paula Radcliffe 2.5miles. What a great day!#chicagomarathon #nrcchicago #nrctokyo

 

しばらく休めばよかったのに、四週間後に水戸漫遊マラソン、そのさらに四週間後につくばマラソンを控えていたため、完全に休むことができませんでした。そして案の定、水戸では腸脛靭帯が痛み19km地点でリタイア。その後も痛みが取れないので、針とマッサージに通い、何とかつくばの一週間前に痛みがなくなるまでに回復しました。

 

しかし、つくばの5日前にジョグしていたところ、突然右膝裏に違和感。違和感はやがて痛みに変わりました。この時点では大したこととは思っていませんでした。少し休めば治るだろうと。

 

迎えたつくばマラソン。今度は右膝の痛みで10kmが限界でした。そして、ここから長い右膝の痛みとの戦いが始まります。安静にしていてもいつまで経っても抜けない痛み。歩くのにも難儀するほどの痛みでした。特に下り階段は手すりなしでは降りるのが難しいほどで、段々と症状の深刻さを感じてきました。

 

整体に通って、原因の調査と治療をしました。やがて歩くのは痛みがなくなりましたが、何とも原因がわからない状況が続きました。実はそれまでには治っているだろうと高をくくって、今年3月のソウルマラソンにエントリーしていました。それもあって一向に上向かない状況に焦りが募り、痛みがあるのに走ってしまい、少し良くなってはぶり返すということを繰り返してしまいました。ソウルマラソン前には整形外科に行き、膝のMRI まで撮りましたが結局原因はわからないまま。ソウルマラソンも、途中リタイアのつもりだったのに、無理して完走してしまいました。

 

 

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MRI撮ってきました!結果は僅かに水が溜まっているものの、半月板含めその他異常なし。結局痛みの原因がわからないまま!取り合えず対症療法ですが、抗炎症薬を飲んで二週間様子見になりました。二週間後も走って痛みがあるようなら膝の専門医を紹介してくれるそうです。

 

ソウルマラソン後、幸いにも痛みがひどくなることはありませんでしたが、シーズンオフに入り、次のシーズンで復活するためにもセカンドオピニオンを求め、前回とは違う、今度はスポーツ整形に行くことにしました。すると、なんと原因が見えてきたんです。

 

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ソウルマラソン思い出プレイバック〜前日からスタート直前まで〜

整形外科の先生によれば、太ももの前側の筋肉が異常に固く、これが原因で膝の皿が上に引っ張られることで、膝が圧迫され、腫れて水が溜まっている状態でした。続いてリハビリ科に行くと、さらに根本の原因がわかってきました。元々身体が硬い方でしたが、特に足首が固く、クッションが効いていないこと、また、骨格的に膝を曲げると膝が内側に入ってしまうため、このために着地時に膝にねじれが発生して、膝窩筋に負荷がかかっていたことがわかりました。

 

すべては身体の硬さが招いた故障だったことがわかりました。セカンドオピニオンを得たことで、根本の原因が見えてきて、対策もできるようになりました。今は硬い身体を柔らかくするためのストレッチと、膝窩筋をサポートするための筋トレを中心にトレーニングしており、徐々に短い距離なら痛みを感じずに走れるようになってきました。

 

次回は今やっているストレッチと筋トレの方法を書きたいと思います。