われ、走らんとす。

マラソンなる長距離走にて3時間を切るための話など書き綴るなり。

【レースレポート】激コースに撃沈!第70回勝田全国マラソン

1/29、勝田全国マラソン走ってきました。去年の3月からこのレースに照準を絞って調整してきましたが結果は目標の3:10に及ばず3:18(ネット)で不本意な結果に。今回はこのレースの振り返りをし、次回で過去のレースと比較しながら分析したいと思います。

 

 

レース前

当日朝

水戸駅前のホテルに前泊。あまり寝れなかった。6時おきで朝ごはん後に30分散歩。寒いが良い天気で風なし。経口補水液をちびちびのむも500ml飲みきれず。8:55水戸発勝田行きで会場へ。


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会場入り

9:15にはスタート会場の石川運動ひろばへ到着。受付がないスタイルで適当な場所を見つけて着替え、アップの前にトイレ行っとくかーと会場内のトイレの行列へ。これが間違いでトイレに到達するまで25分かかりトイレ待機中にストレッチをしてたとはいえほぼアップができなかった。その場でマウンテンクライマーで心拍数を上げてから急いでブロックへ向かうと運良く友人たちに遭遇。あとから聞くと会場外のトイレは比較的空いてたらしくトイレの選択を間違ったみたい。

ブロック整列

Dブロックはちょうど陽が射していてあんなに寒さ対策を考えていたのがあほらしくなるほど。日向はぽかぽか温かかった。天候は最高で言い訳ができない。ウィンドシェル着て走ろうと思ってたけどこんな天候なら最初から脱ぐことにした。友人と一緒にスタートを迎えるのは初めてだったけどおかげで緊張もせずリラックスして臨むことができた。友人のもといくんとは目標タイムが近いこともあり30kmまでは4:35/kmで並走していこうと約束。

【レース準備】勝田全国マラソン 寒さ対策編 - われ、走らんとす。

レース

スタート〜5km▶ 0:23:15 / 23:15 / 4:39/km  ( NET TIME / LAP TIME / LAP SPEED )

スタート直後は渋滞すると聞いてたけど思ったよりは流れてたのであまり気にならなかった。1kmも走るとペースが安定してきた。予定通りもといくんと並走するとリズムも生まれてきたしなかなか調子良い気がする。意識するのはとにかく脱力。ちからを入れるのは着地時のみ。それ以外は脱力してとにかく楽に。片足ずつ乗る。尻に乗る。脚は使わない。

 

5〜10km▶ 0:45:17 / 22:32 / 4:30/km

 

うまく脱力して反発をもらえて走れていた。こんなに楽にスピード出せてるのはいつぶりか。4月から取り組んできたフォーム改造とここ三ヶ月のスピード練習の成果が見えた瞬間だった。全然筋肉を使っている感じがしない。腕振りはしっかりしつつ上半身も脱力できている。こんなにフォームが噛み合ったのは初めてかもしれない。ペースは更に上がってしまい予定の4:35/kmを超えて4:30/kmへ。気づくと7kmの給水が真横に来ていた。しかもテーブルが思ったより短くて結局給水できなかった。こんなこともあろうかとポケットに経口補水ゼリー200mlを忍ばせていたが1時間で摂取した水分はこの200mlのみ。僕は汗かきなので本来この倍は飲まないといけないし、最後まで垂れずにゴールした水戸では全給水所で紙コップ2つ分は飲んでいた。そして右ふくらはぎにかすかに違和感が生じ始めた。

10〜15km▶ 01:08:14 / 22:27 / 4:29/km

調子がいいのでスピードが出てしまう。14kmの急坂の下りでは最速3:51/kmで駆け下り、直後の上りも落ち込みをキロ5までに抑え平地へ到達。結果的に前の5-10kmよりも5秒速くなった。一方で右ふくらはぎのかすかな違和感は次第にはっきりとした違和感に変わっていた。 

15〜20km▶ 01:32:26 / 23:52 / 4:46/km

17km過ぎてついにその時が来た。違和感はもはやごまかせないほど大きくなり右ふくらはぎはビクンビクンと痙攣。たまらず道端で完全停止(グラフの青線が急激に落ちてる箇所が立ち止まった箇所)。

 

「ひでさん!?」

 

直後、少し後ろを走っていたもといくんが抜いていく。呼びかけに力なく右手を上げて応えるがもはやついていけない。少しずつ進むも18kmで左脚も逝く。またやってしまった。フォームやペースのことばかり意識して一番大事な給水のことをすっかり忘れていた。コムレケアを飲むもこの状態ではもはや自己ベストは望めない。ハーフも行かないうちに自己ベストへの挑戦が終わるとは。この半年のトレーニングが水の泡になり、やる気が急激に失われていった。そういえば友達が20kmで応援してるって言ってたっけ。そこまでは行くか。その後はリタイアしようか。

20〜25km▶ 01:55:20 / 23:14 / 4:38/km ( HALF▶ 01:37:11 )

20km地点の友達にはなんとか走る姿を見せられた。もう両脚が逝ってるのであんまり元気がなかったが「おーい」と力なく手を降るとなんとか気づいてもらえた。しかしその直後、痛くてたまらず大停止。挨拶も果たせたしもうDNFでもいいかと思うが、コムレケアが少し効いてきたのかその後しばらくは止まらずに走れた。すると気分が変わるもので「これが今期最後のマラソンだし修行だと思ってがんばるか」という気持ちになった。ハーフのタイム的にはまだセカンドベストが狙えるし気を取り直して最後まで行くことにした。

脚攣ってる




 

25〜30km▶ 02:19:05 / 23:45 / 4:45/km

足攣りは少しよくなったが断続的にビクンビクンと痙攣しペースを一定に保つことはできなくなっていた。心拍数もゾーン5の時間が多くなりゼエゼエハーハーと心肺は限界に。息が荒すぎて前のランナーがびっくりして振り返る。今すぐ止まりたいという気持ちでいっぱいだったがなぜか不思議と走れる。そして勝田名物3連アップダウンを迎えるのだった。

30〜35km▶ 02:42:49 / 23:44 / 4:44/km

この区間はデータを見てもわかるように3連続で続く長いアップダウンがきつくもう死んでいる脚に更に追い打ちをかけられた。この3連アップダウンは直線上にあるため坂の頂点からは地面が巨大な波を打っているように見える。メンタル的にもきついところだった。心拍ゾーンもほぼ真っ赤。コムレケアの効力もとっくに無くなっていてとにかく両足が痛むがそれでもなんとか前の5kmからタイムを落とさずに来れた。ちょうど35kmの通過点ではもといくんに遭遇。もといくんも急に脚に来てしまったらしく盛大に垂れていた。

 

35〜40km▶ 03:07:51 / 25:02 / 5:00/km , 40km〜Finish▶ 03:18:27 / 10:36 / 4:49/km

あと7km。肉体もメンタルも限界の中での7kmはとてつもなく長かった。長い長い直線に最後まで容赦なく続くアップダウン。足攣りが止まらなくてこの5kmのラップはキロ5まで落ちた。それでもキロ5で粘っている点に成長を感じるが、ここ数年のマラソンで一番きつかった区間だった。

 

40kmを過ぎると最後の2.195kmは無我夢中だった。タイムなんてもう気にしていられない。とにかく呼吸も脚も全部辛い。今すぐに止まりたい。でも早くゴールしたい。最終コーナーを曲がったところで茨城に来るとお世話になっている先生の奥さんから声をかけてもらえてスイッチが入った(びっくりして禄に反応できずすみません!)。何故か40kmからは足攣りが無くなって少しだけどペースを上げて走ることができた。やっとゴールの石川運動広場に入ると時計が3:19を回ったところでここでやっとタイムを認識。3:20切りたいと今まで脚が攣ってたのが嘘のようにダッシュでゴールに飛び込んだ。

ゴール直前。苦しそう。

振り返り

10kmまでは理想的なペースで進めたがまさかの17kmでの足攣り。その時点でこのレースは自分の中で終わっていたが気持ちを立て直してよく走れたと思う。特に前半の走りは4月からやってきたことの成果が表れた区間だったし、攣ってからは下半身がいうことを聞かない状態で腕振りで走ることができた点もよかったと思う。

 

攣ってしまったのはペースが原因というよりも給水の失敗が大きいように思うので給水の少ない勝田では少々重くても水分を多めに携帯したほうが汗かきの自分には良さそう。

net time 3:18:27(セカンドベスト) gross time 3:19:47 

 

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