われ、走らんとす。

マラソンなる長距離走にて3時間を切るための話など書き綴るなり。

スリーピークス八ヶ岳〜レース編〜

やっとこさレース編。既にレースから2ヶ月経っていて忘れてるところも(大半)あるけど何とか思い出して書くか…。

 

レース当日、目覚めると雨。強くはないけどしとしとと細かい雨が降りしきる中、ホテルのフロントに荷物を預け、シャトルバスで会場に向かった。会場には10分ほどで到着。6時過ぎだったけど、会場はもう多くのランナーで賑わってた。簡単にアップを済ませ、まずはOne pack line(42k)のスタートを見届ける。

 

▼青がAttack Lineのコース
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続いていよいよAttack Line(22k)のスタート。しとしとと降っていた雨は大分小降りに。湿気で蒸していたので着ていたジャケットはスタート直前に脱いだ。

 

目標は総合100位以内(定員500名中)に入ること。過去の結果によると二時間半を切るとほぼ間違いなく100位以内だったので、タイムの目安にした。往路は苦手な登りなのでじっと我慢して、後半得意な下りで一気に抜いていく作戦。14k地点の2回目のアルトラエイドを1:45以内で通過できれば残8kを5'00"/kで押して余裕を持って2:25でゴールという算段。

 

なのでスタートは前にはいかず中盤で待機。号砲と共に先頭は一気にダッシュ。自分は焦らず7'00"/kで。10分ほどで舗装路から信玄棒道と呼ばれるトレイルが出現。ちょうどトレイルに切り替わる地点で小学生男子2名の熱烈な応援を受ける。(ちなみに金髪白人の少年が替え歌で応援してくれるのは超面白かった)

 

ゴツゴツした岩場を抜け、しばらく平坦なトレイル。暑くもないしボラの方々の整備のおかげでめちゃくちゃ走りやすい。でも細い道なのですぐに渋滞に。

 

「後半勝負だし焦らず〜」と思ってたのも束の間、見通しのいい登り坂に差し掛かったとき、前方の風景に愕然とした。前方は先が見えないほど人が続いていた。見える範囲で少なくとも300mの渋滞。仮に10mに5人いるとして、前には150人以上はいる計算。その先にもいるとして今は大体200位くらいか?後半勝負とか思ってたけど、これは前半も頑張らねば100位以内は無理じゃないか…。なのでここから切り替えて、「ゴールまでに100人抜く」ことを目標にして、一人抜く度にカウントして走った。

 

ちょうどよく引っ張ってくれる人も見つけたのでくっついていくと結構抜けた(背中にTREATとあったので多分実力者)。でも登りは体力消耗するので極力歩く。ちょっとした下りで取り返す。これを繰り返していると8k地点のA13までに40人抜き。残り60人。

 

でもここから抜くペースが鈍化。前は速い人なので、前との間隔が長くなっていた。ちょっとした舗装路や平坦な道に出たらペースを上げて前に追いつき、抜く。これを繰り返す。今までの2大会に比べて走れるところが多くて登りもそれほどきつくなかったので一番楽に感じた。登りもこなしていくうちに段々と重心移動を掴んできて抜けるようになってきた。

 

すると最初のアルトラエイド(AID3)に到着。まだまだ体力的に余裕だったので、ここでは何も補給せずスルー。応援だけもらって気分を切り替えた。ここから最後の登りがあってすぐに下りになるはず。それまでは体力温存。

 

登りが続いていたので下りまだかなーと思ってたらついに下りが出現!(A18かな?)ここぞとばかりにギアを上げて駆け下りる。下りの林道は3ヶ月の短いトレイル歴の中でも最高に整備されていて路面はふっかふか!めちゃくちゃ走りやすい!ホントに気分よく走れて最高だった。

 

一瞬右脹脛が攣りそうになったのでここで第一コムレケア投入。攣らない限界速度まで上げ林道で5人抜き。やっぱ下り得意だ俺。そして二回目のアルトラエイド到達。

 

ここまで時間は目標を8分上回る1:37!完全に二時間半切りが見えた。でも抜いた人数はこの時点で計65人ほど。まだ40人抜かないと100位に入れない。ということで、エイドではゼリーだけもらって滞在時間30秒で出発。エイドの出口でお世話になった山Pさんに声かけてもらって元気チャージ!2個目のコムレケアも予防でチャージ!

 

雨は強さを増して来たけど調子も上がっていた。一人ひとり追いついては抜く。追いついては抜く。前に追いつくことだけをモチベーションにA12までに70人は抜いた。靴は泥だらけで水も沁みて心地よくはないし道も数百人のランナーが走ったせいでとんでもなく荒れてすべる。だけど全然いける。

 

行きで通った信玄棒道を今度は逆に進む。コースも残すところ5k。息も上がってきた。気づくと高校生と並走してて置いてかれた。(高校生速えー!)前にいるランナーももうまばら。80人は抜いたけど100人は厳しそうか?微妙なところ。もう100位以内入りたいという気持ちだけ。意地でペースを上げる。

 

すると降りしきる雨の中、トレイルと舗装路の切り替え地点。あの金髪白人少年がまだいて今度は"Let it go"の替え歌で出迎え。こんな雨の中ずっと応援してくれたことに感謝。

 

そしてレースはあと1kちょっとでゴールという地点に。舗装路に出てから意地の最大出力を発揮!キロ4分切りのペースでゴールまで駆け抜ける。この間に4,5人抜き。コーナーを曲がるとゴールのバルーンが見えた、最後の急坂を下ってついにゴール!手元の時計では2:23。100位以内いったか?!

 

ゴールの受付を済ませると速報の順位が出ていた!恐る恐る見ると、


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なんと94位(2:24:31)※!!!!

100位とのタイム差45秒!!!!

最後のダッシュなかったら無理だったー!!!!

100人抜きの目標立ててなかったら無理だったー!!!!

(結果、序盤の順位認識も割と的確だったらしい)

※後日発表の公式順位は92位

 

もう感無量過ぎた。このレースのために3ヶ月前からトレイルに取り組んで目標達成!泥だらけの中よく走った!何も言うことない!大満足のフィニッシュだったのでした。

 

と思ってたけど、振り返ると登りもう少しいけたんじゃね?とか考え出してるので不思議。移動が大変なので来年も行くかはわかんないけど、来年出るなら長いOne Pack Lineで50位以内目指したいな、と思ったのでした。

 

今シーズンのトレイルはこれで終了。これからはトレイルで鍛えた脚を武器にロードシーズンに移行します!

 

▼ゴール後
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▼お世話になったお姉さま方と
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▼風呂にて。泥だらけ。
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▼STATS

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