われ、走らんとす。

マラソンなる長距離走にて3時間を切るための話など書き綴るなり。

スリーピークス八ヶ岳トレイル 〜レース前日編

さてさてレース編、と思ったんだけど、もったいぶってレース前日編です。今回は初めての泊まりトレイルだし諸々よくわからんし、

  • 現地まで車はちょっとだし電車も辛い
  • 宿とか探すのめんどくさ
  • 会場までバスでいきたい

だったので、山梨交通のオフィシャル宿付きバスツアーを迷わず申込み。バス往復&相部屋で¥18,800。泊まりトレイルは結構値が張る。


▼バス。
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出発の朝、10:00@新宿でバス乗車。バスは一台だけで満員でもなかったので30数名くらいかな?意外に少ない印象。途中SAに寄りながら受付会場についたのは12:30頃。※ホテルで朝食は出るが量は十分でない。現地にコンビニもないので、必要なものはSAで揃えたほうがいい。後述するけど前夜祭でバナナも手に入る。

 

▼受付入口。中でゼッケン等もらえる。
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▼既に不穏な空模様…
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▼コアラマップが行われていた

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受付を済ませて、バスの移動時間までスタート会場を物色。フードブースやトレイルブランドブースが沢山あるので、何か忘れてもここで調達できる。ちなみに前から欲しかったサロモンフラスク用のストローみたいに伸びてる蓋を購入(便利)。これで明日への準備は万全。

 

ホテルへはバスで移動。10分で到着。ネオオリエンタルリゾートというホテルで敷地は広大。敷地内で18:00から前夜祭が催される。チェックインするとフロントで「朝食は朝5-7時の間にコテージに届けます」と言われ(7時スタートなのに?)、何となく案内が覚束ない。部屋は本館から歩いて5分の4人用のコテージらしい(シャトルバスが出てると言われたが結局出てなかった)。受付中にタイミングよく相部屋の方にも合流でき、二人でコテージに向かった。

 

残念ながらコテージの写真は取らなかったけど、すごくおしゃれで広くてロフトもある。トイレもキレイでウォシュレット付き。風呂も完備(本館にも温泉があり、無料券をもらえる)。ちなみにフロントで朝5-7時の間に届けると言われていた朝食はもう部屋にあった笑 荷解きして、明日の準備を整え昼寝してるとすぐに前夜祭の時間になった。

 

前夜祭はコテージから徒歩5分の場所。パラパラと人が集まって来て、6時半を過ぎるとメインのブッフェ会場がオープン。メニューは結構豊富でランナー好みの炭水化物多め笑 特にカレーが人気で長蛇の列に。補充されてもすぐなくなる人気ぶりでした。※バナナも大量投入されてるので朝ごはん用に何本か確保しておくといいです

▼前夜祭会場
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▼賑わう会場内
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そのうちキャンプファイヤーが始まり、豪華景品の大ジャンケン大会に移行(全敗…)。ホントに豪華でノースのザックやらAnswer4のbuffなど、定価数万のものや人気ブランドのあんなものまで。終始ゆるい感じのお祭り感MAXのにぎやかな前夜祭でした。

 

キャンプファイヤー

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▼右の女性が負けたんだが、会場の声によりこの後女性勝利の無情判決。
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スリーピークス八ヶ岳トレイル 準備編

去る2019/6/9、念願だったスリーピークス八ヶ岳トレイル(以下スリピ)に参戦してきました!今回は参戦前の状況から書こうと思います。


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【トレイル参戦の経緯】

元々トレイルを走ろうと思ったのはロードのトレーニングのためでした。フルを走ると毎回35k以降で右脹脛の足つりが起きてしまうので、自分なりの対策として筋力強化を考えました(電解質は十二分に摂っていたので、電解質不足とは考えづらかったんです)。トレイルは地面からの反発がない分、自分の筋肉と重心移動で走るしかなく、特に登りは足腰強化にもってこいでした。

※足つりの原因は特定できていて、現在リハビリ中ではありますが、並行して筋力強化も必要と考えたということ

 

【スリピ参戦まで】

3月から徐々にトレイルを走る準備を始め、goodrのトレランイベントに参戦。そこで出会ったお姉さま方にスリーピークス八ヶ岳なるシャレオツな大会が6月にあって、距離も42kと23kと選べるという有益な情報を入手。何事も目標がないと燃えない性格の私はエントリーを決めたのでした。(短い23kの方にw)

 

その後、4月の青梅高水山(15k)、5月の東京成木の森(公式には20kだけど実際は15k)という2つのレースを経て、満を持してのスリーピークス参戦となったのです。

 

【トレイルのトレーニング】

スリピの話の前に、トレイル用にやったトレーニングの話。「トレイルレースに出る」「山で走る」が一番有効なのは言わずもがななんだけども、そんな頻繁に近場でトレイルレースは都合よくやってないし、山にも頻繁にはいけない。じゃどうやってトレーニングするか。

 

①ロードで走る

まずは何と言っても走らないと練習にならないわけです。ロードでもいいので走る。でも敢えてトレイル向けというなら坂道や階段のあるコースを選んで走りました。山では平坦な道は少なく、大半は登るか下るか。ときには手をつかなければ登れないような急勾配の箇所もあるわけで、坂道や階段を利用して登る感覚を体に刻みます。

 

②公園を利用する

実は大都会の東京にも緑豊かな公園がたくさんあります。例えば砧公園や代々木公園。砧公園はよくクロカンコースを駒大陸上部や実業団が練習で使っているそうです。2020東京五輪ではアメリカ代表の合宿地にも決まっているとか。代々木公園にも実は柵に沿ってクロカンコースが設けられています。勾配は山の中までとはいかないけど、ふかふかな路面や木の根のボコボコ感はトレイルの感覚によく似ています。私は自宅近くの林試の森公園をよく利用していました。林試の森公園はコースによっては勾配もあっていいトレーニングになりました。

 

③ナイキフリーランで走る

トレイル参戦の経緯で書いたように、トレイルの特徴は地面の反発を得られず、自分の筋力で走らなければならないこと。それと似た感覚で走れるシューズがナイキフリーラン。ナイキフリーランは00年代にブームになったナチュラルランの系譜を継ぐシューズで、端的に言えばクッションも反発もない素足に近い感覚で走れるシューズ。ソールがぐにゃぐにゃに柔らかいので全く反発が得られません。反発がないということはつまり自分の筋力で走らなければならないということ。これはトレイルの感覚に非常に似ています。またクッションもなく、踵着地だと衝撃が強いので自然とフォアフットになり、フォアで走る練習になるという点でメリットが非常に大きい。(ただし衝撃が大きい分、負荷も大きいのでスピード系のトレーニングには向かない)。ジョグはフリーランで走るようにしていたので、実際に本番で走っても路面の違和感はほとんどなかった。

 

④階段トレーニン

会社がビルの30Fにあるという利点を活用し、昼休みに往復トレーニングを敢行(2回しかやんなかったけど)。往復で13分程だったが心拍数は140前後まで上がり強度高め。筋肉痛にもなり、いいトレーニングになった。

 

こんな感じでトレーニングをやっていたが、結果から考えると有効だったと思う。あとはトレラン経験者から話を聞くことは大事。装備とかコースとか走り方とか。上級者になると筋肉の部位を使い分けながら走れるらしい。

そんなこんなで準備編でした。

次回はスリピの本番を書きまーす!

 

 

下顎前突症の治療 ①検査

小さい頃からアゴ出てるねと言われ、コンプレックスではあったものの、自分の特徴だと、ある程度は受け入れていたアゴ。それが2015年9月に知人から「受け口だよね、矯正で治るよ」と言われて、近所の歯医者に相談に行ったことがすべてが始まりだった。

 

相談に行ったのは学芸大学の浜中デンタルクリニックさん。相談会を開催しているのを見つけて行ってみたところ、初回は専門の先生がおらず、検診をして後日出直すことに。

 

そして後日。昭和大学歯科病院から来ていた先生に相談すると、「外科矯正になりますね。詳しく検査をしたいので大学に来てもらえますか?」と衝撃の回答が!

 

外科矯正とはつまり、通常の矯正装置を用いた歯列矯正とは別に、外科的治療(要は手術)を伴う処置のこと!!

 

後日、大学に行き、数種の検査をしたあと、やはり外科矯正になると。しかも下顎前突症という病名で、治療には保険が効くと!

 

「やりますか?」「やります!」。即答。やらない理由がない。見た目の問題の他に、自分で発音のしづらさを感じていたこと(さ行がいいづらい、噛みやすいなど)、歯並びが悪かったこともずっと直したかった。しかも保険が効く!そうとわかれば善は急げだ。

 

当時の状態を整理しておくと、自覚症状は上述の点(発音、歯並び)だったが、歯並びは思っていたよりも深刻だった。上下で問題があったのだが、より深刻なのは上。前歯二本が出っ歯だったのだか、下アゴが出ていることにより、噛み合わせが悪く前歯が全く使えていないことがわかり、使えていないために歯を支える骨に刺激が与えられず、やせ細ってきているということだった。放置しているといずれは前歯が抜けてしまうと。そして八重歯が二本。これは乳歯の犬歯が左右ともに上手く抜けず、成長してからも残ってしまったことで、歯茎の上部から生えてきてしまったもの。

 

下段はキレイだと思っていたのだが、後ろに倒れ込みすぎているそう。受け口以外にも問題が山積みだったのだ!

 

その後、治療方針を決めるための検査のため、月一で大学病院に通い、方針が決まったのは2016年2月。まずは、上下の歯列矯正を装置で行い、100点の歯並びを作る。それが出来たら外科矯正で、上下のアゴを切り離し移動させる。下のアゴさえ引っ込めばいいのかと思ったら、私の場合は下アゴだけ下げると下げすぎてしまうため、上アゴを逆に出すことで全体のバランスをとるそう。手術後はマウスピースをして、ずれないように固定し、治療期間全体で3年ほどになるということが決まった。

 

現代医学はそんなことができるのかー!と目からウロコ。治療を受けた人のbefore, afterの写真を見せてもらったが、同じ人とは思えない変わり様でまたびっくり。美容目的ではないとはいえ、こんなにもかわるものなのか…。

 

次回は歯列矯正編です。

 

 

 

 

膝窩筋痛のリハビリ

2017/11から右膝の膝窩筋痛に苦しんでいます。膝窩筋とは膝の裏側の筋肉で、

ハムストリングス(半腱様筋、半膜様筋、大腿二頭筋の総称)の補助的な役割を果たしていて、主に膝関節の屈曲とわずかに膝関節の内旋に関与します。」

※引用 https://muscle-guide.info/popliteus.html

 

 

原因は走りすぎでした。2017/10のシカゴマラソンに出るため、8〜9月に過去最高の月間250kmを走破。しかも9月は毎週ヤッソ800でスピード練習で追い込んでいました。シカゴマラソンまではペースを落として、疲労抜きしたつもりでしたが、やはり完全には抜けていなかったようで、本番では30km地点で両脚を攣り、それでも無理して走ってしまったため、左膝の 腸脛靭帯炎 を発症。そう、この時点では膝窩筋痛は発症してませんでした。

 

https://www.instagram.com/p/BZ9LpkbDTNd/

NRC Shake out runで2.5mileのjog。ミシガン湖のランニングコースを北上してリンカーンパークへ。ゲストは女子マラソン世界記録保持者のポーラ・ラドクリフ!Had an amazing memory before the race day!! We ran along Lake Michigan running course w/ Paula Radcliffe 2.5miles. What a great day!#chicagomarathon #nrcchicago #nrctokyo

 

しばらく休めばよかったのに、四週間後に水戸漫遊マラソン、そのさらに四週間後につくばマラソンを控えていたため、完全に休むことができませんでした。そして案の定、水戸では腸脛靭帯が痛み19km地点でリタイア。その後も痛みが取れないので、針とマッサージに通い、何とかつくばの一週間前に痛みがなくなるまでに回復しました。

 

しかし、つくばの5日前にジョグしていたところ、突然右膝裏に違和感。違和感はやがて痛みに変わりました。この時点では大したこととは思っていませんでした。少し休めば治るだろうと。

 

迎えたつくばマラソン。今度は右膝の痛みで10kmが限界でした。そして、ここから長い右膝の痛みとの戦いが始まります。安静にしていてもいつまで経っても抜けない痛み。歩くのにも難儀するほどの痛みでした。特に下り階段は手すりなしでは降りるのが難しいほどで、段々と症状の深刻さを感じてきました。

 

整体に通って、原因の調査と治療をしました。やがて歩くのは痛みがなくなりましたが、何とも原因がわからない状況が続きました。実はそれまでには治っているだろうと高をくくって、今年3月のソウルマラソンにエントリーしていました。それもあって一向に上向かない状況に焦りが募り、痛みがあるのに走ってしまい、少し良くなってはぶり返すということを繰り返してしまいました。ソウルマラソン前には整形外科に行き、膝のMRI まで撮りましたが結局原因はわからないまま。ソウルマラソンも、途中リタイアのつもりだったのに、無理して完走してしまいました。

 

 

https://www.instagram.com/p/BgLELV8l3ER/

MRI撮ってきました!結果は僅かに水が溜まっているものの、半月板含めその他異常なし。結局痛みの原因がわからないまま!取り合えず対症療法ですが、抗炎症薬を飲んで二週間様子見になりました。二週間後も走って痛みがあるようなら膝の専門医を紹介してくれるそうです。

 

ソウルマラソン後、幸いにも痛みがひどくなることはありませんでしたが、シーズンオフに入り、次のシーズンで復活するためにもセカンドオピニオンを求め、前回とは違う、今度はスポーツ整形に行くことにしました。すると、なんと原因が見えてきたんです。

 

https://www.instagram.com/p/BgkUEVSFukA/

ソウルマラソン思い出プレイバック〜前日からスタート直前まで〜

整形外科の先生によれば、太ももの前側の筋肉が異常に固く、これが原因で膝の皿が上に引っ張られることで、膝が圧迫され、腫れて水が溜まっている状態でした。続いてリハビリ科に行くと、さらに根本の原因がわかってきました。元々身体が硬い方でしたが、特に足首が固く、クッションが効いていないこと、また、骨格的に膝を曲げると膝が内側に入ってしまうため、このために着地時に膝にねじれが発生して、膝窩筋に負荷がかかっていたことがわかりました。

 

すべては身体の硬さが招いた故障だったことがわかりました。セカンドオピニオンを得たことで、根本の原因が見えてきて、対策もできるようになりました。今は硬い身体を柔らかくするためのストレッチと、膝窩筋をサポートするための筋トレを中心にトレーニングしており、徐々に短い距離なら痛みを感じずに走れるようになってきました。

 

次回は今やっているストレッチと筋トレの方法を書きたいと思います。